答えは・・・。「アレルギーの日」です!
今から約60年前の1966年2月20日に、アメリカアレルギー学会で、
ブタクサの花粉症の研究からアレルギーを引き起こす『IgE抗体』が
発表されました。
この『IgE抗体』免疫グロブリンE抗体の発見により、アレルギー疾患
の病態理解や治療が飛躍的な進歩を遂げることになっていきます。
発表されたのは、なんと日本の免疫学者、石坂公成・照子ご夫妻。
この2月20日を、ご夫妻の功績を称えて「アレルギーの日」に、また、
その前後の2月17日から23日まで1週間は「アレルギー週間」と制定
されました。
世の中には食物アレルギーを含め、いろいろなアレルギーがあります。
「アレルギー週間」は、アレルギー疾患に対しての的確な情報を国民に
提供するための活動を推進する週間となっているので、あちこちで
講演会やイベントが開催されています。
さて、今回は石坂先生ご夫妻の功績にちなみ、『昔の常識はもう古い!
これが今時の常識!』として、私たち栄養士が皆さんにお伝えしている
内容をいくつかご紹介させていただきます。
①食物アレルギー予防のため、離乳食開始を遅らせた方がよい?
⇒✖です!これはもう古い常識です。
世界各国の研究で「遅らせるとかえってアレルギー発症リスクが高まる」
という結果がでています。赤ちゃんの様子をみながら、生後5~6ヶ月頃
ろからスタートしていきましょう♪
②母乳で育てるとアレルギーになりにくい?
⇒✖です!実は母乳の効果はまだよくわからない事も多く現時点では
「予防効果はない」という結論になっています。
アレルギーが心配だからと完全母乳にこだわる必要は全くありません。
状況に応じて、育児用ミルクを上手に利用していきましょう♪
また、授乳中の母親の食べ物がアレルギーの原因になると心配される
方が、牛乳や卵を控える場合もありますが、こちらも予防にはならない
ことがわかっています。
③赤ちゃんが食物アレルギーと診断されたら授乳中の母親も除去が必要?
=✖です!必ずしも除去が必要とは限らない場合がほとんどです。
自己判断で過剰な制限をすると、母親の栄養不足が心配になります。
かかりつけの医師に相談の上、もし制限する場合にも量や期間を確認して
からにしましょう。
④卵アレルギーは鶏肉も食べちゃダメ?
⇒✖です!!!不必要な食物除去は栄養不足や、栄養バランスの崩れに
つながります。
また、アレルギー原因食物を含んでいても、除去が必要でない食品もあります。
ただし、重症な場合には例外もあるため、必ずかかりつけの医師に確認をして
ください。
⑤肌が荒れていると食物アレルギー発症のリスクが高くなる?
⇒○です!!
実は口から食物が入るよりも、皮膚から侵入した方が発症リスクが高いと
考えられるようになってきています。最近では、子どもの皮膚に湿疹などが
できたら、できるだけ早く、適切な治療と保湿ケアが推奨されています。
それが、食物アレルギーのリスクを下げることにつながる可能性があります。
以上、今時の常識をご紹介させていただきました。
必要最低限の食物除去が、栄養士が心がける最重要項目です。
食物アレルギーでお悩みの方は、こちらで無料相談を承っています。
また、美味しい食物アレルギー対応食品も多数販売されていますので、
お時間ありましたら、ぜひどうぞ。
Table for All 食物アレルギーケア|ニッポンハム (food-allergy.jp)
オンライン栄養相談|Table for All 食物アレルギーケア-ニッポンハム (food-allergy.jp)
写真は、愛犬パグのグミ4歳♀